真光寺について

ごあいさつ

お寺と言えば、故人を弔う場、あるいは形式的な儀礼の場という印象を持たれるかもしれませんが、本来の役割はそれだけではありません。お寺は仏の教えに触れる場所であり、この世に生きている私たちの心のあり方を探求し、人々が幸福であるよう願い、生活を正していくところに目的があるのです。

お釈迦様は、ひとりひとりが思いやりの心を持ち、憎しみや争いのない平和な世界を実現させようと、仏法を説かれました。古くから受け継がれてきた正しいみ教えを共に学び、授かった人生を価値あるものにしましょう。

これからの真光寺は、地域の皆様と連携を深め、社会に根ざした開かれたお寺を目指していきます。

合掌

真光寺由来

東照山永壽林と号する当山は、御本尊に釈迦如来を奉る曹洞宗の寺院です。その起源は五百年前と伝えられ、福井の永平寺、横浜の總持寺を両大本山と仰ぎます。

天正十三年、豊臣秀吉公の四国征伐の兵火により、堂塔伽藍は惜しくも焼失し、古記什器も灰燼に帰したため、創建の詳細は定かではございません。しかし、文禄、慶長の折、松岩慈長和尚、花月幻徳和尚らが再建を志すも果たせず、萬治二年、二世愚慶察及大和尚がその遺志を継ぎ、三十五年の歳月をかけて伽藍を再建されたと伝えられております。

開基の法名は永壽院殿八葉蓮千大居士と称し、大永二年に帰寂されました。また、萬治寛文年間には、当時の前西条領主、一柳監物直興公より山林田畑の寄進を受け、その御位牌は今も境内に祀られております。

境内の参道は「桜馬場」と呼ばれ、これは直興公が篤い信仰心から当山参拝の折に馬を繋いだ桜並木に由来いたします。往時の桜は枯れ果てましたが、その名残を今に伝えております。

境内案内

伽藍は山門、本堂、開山堂、祠堂、禅堂、鐘楼堂、客殿、庫裡よりなる。
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枯山水庭園について