平成28年9月25日、真光寺墓地にある「花売り場」が長い歴史に幕を閉じた。
この花売り場は50年以上前から大勢の参拝者に親しまれてきた。
私が小さい頃は背中がくの字に曲がった「明星さん」という優しいおばあちゃんがいて、
とても大事にしてもらったことをよく覚えている。
当時はサイダーが売られていて、私はビー玉を集めるのが好きだった。
「花しば」は簡単に生産できるわけではない。
1年間に何度も消毒を繰り返し剪定も怠らず、さらに束ねる作業には数年間の修行を要するという。
花しば業界の後継者不足は深刻で、これまでお世話になっていた生産者さんも年齢を重ね引退されることになった。
途方に暮れ花売り場の再開を目指し張り紙をしたところ、「また始めてください」「私も生産者を探します」「あそこに行くのが好きでした」と大勢の方が玄関を訪れては、どうすれば再開できるか一緒に悩んでくれたのだ。
お知り合いの赤川さんが「皆が困ってるならワシがやろう」と
名乗り出てくださいました。
店番は、これまで通りお檀家の「藤井さん」にしていただきます。
藤井さんはどんな話でも親身になって聞いてくれる優しいおばあちゃんです。
花売り場再開のために情報をくださった沢山の方にここで御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
真光寺は皆さんの力に支えられています。
合掌
※追記
諸事情により、現在はお店を閉めております。
お盆のあいだ、ご不便を感じた方もいらっしゃるかと存じます。
一日も早く再開できるように、努めてまいります。
合掌
コメント
いつもお世話になっております
8月12日にお墓参りした際
花屋さんが閉まっていて
「しばらくお休み」と
貼り紙がありました。
自身のFacebookにも
投稿しましたが…
小さい頃から慣れ親しんできた
ハナシバのお店が閉まってると
お墓参りしても寂しく感じます
色んな事情もあると思います。
また、再開されることを
願っております。
田中さん
お世話になります。
真光寺副住職の大尭です。
明星さん懐かしいですね。
その前は、私の曾祖母が店番をしていたそうです。
時代とともに参拝者も減りお店は日曜日だけ
開けるようになっていきました。
それでもその日に合わせてお墓参りに来られ、御先祖様に手を合わせたり
店番のおばあちゃんと話したりと、憩いの場となっていました。
お盆という繁忙期にお店を閉めたのは、これが初めてかもしれません。
何人もの方から問い合わせがあり、心が痛む思いです。
一日も早く再開できるように努めてまいります。
ありがたいお言葉ありがとうございました。