平成28年3月10日~11日にかけて東日本大震災復興祈願並びに慰霊法要へ行ってまいりました。
法要を行うお寺は宮城県亘理郡にある普門寺さん。
このお寺の副住職は私の修行時代の仲間ですが、修行に入った直後に彼のお寺は東日本大震災による津波で流されました。
はじめは皆で途方に暮れていましたが、住職が地域の核として立ち上がり全国から集ったボランティアの方と共に復興に向け活動されています。
普門寺到着。
ここ亘理郡山元町は県内でも特に被害が大きい場所です。津波が来るまではイチゴ畑や住宅地がありました。
慰霊塔には、身元不明者等の遺骨が埋葬されています。
本堂がここまでの形になるまでには、坂野住職のお力と大勢の方の御協力がありました。
もうひとつの写真は3.11の時の実際の津波の高さを示したもの。2階近くまで津波が襲ってきました…。
法要では、希望の灯りが灯されました。
これは20年前に起きた阪神淡路大震災から5年後の2000年1月17日に、
全国のボランティア団体などから種火を集めて点灯されたもので、全国に分灯されています。
多くの人が亡くなったことを胸に刻まなければなりません。
山元町沿岸部、中浜地区。ガレキを運ぶトラックが頻繁に行き来する県道38号相馬亘理線沿いに、
震災犠牲者を慰霊する「千年塔」があります。
ここには付近で犠牲になった137人の名前を刻んだ慰霊碑もあります。近くに小学校もありました。
津波で流された墓地の跡に建てられたこの塔には、「震災の記憶を千年先にも伝え続けたい」という願いが込められています。
遠く離れた四国の地では、なかなか現地の被災状況を把握することができませんが、
共に歩み共に生きる仲間がこのような状況下にいることを私達も知っておかなければなりません。
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